行動を習慣化させる3つのコツ

ランニングから学んだ、継続のコツ

2ヶ月ほど前に、ランニングを始めた。週に3回走っていて、距離は1回あたり5kmほどである。
あまり運動はしない方だったが、不思議と続けられている。

なぜ三日坊主で終わらなかったのか、理由を考えてみた。
どうやら、物事を継続させる「コツ」のようなものを、無意識のうちに実践していたようである。
そのコツは3つほどある。他の事をやる時にも応用できそうだと思ったので、ここに書き記しておこうと思う。

1. 余計な負荷や苦労を減らす

私はなんでも、形から入る習性がある。ランニングを始める時も、2つのモノを用意した。
ひとつは、走り方についての本。もうひとつは、ちゃんとしたランニングシューズだ。
これらが何の役に立ってくれたか?
ひとことで言うと、これらのおかげでとても「楽に」走れている。

シューズや本を買う前、大学の先輩に誘われて皇居ランをしたことがある。大学を出て間もない頃の話だ。
長距離を走ったのは、高校の時以来。走り方もロクに知らなかったし、靴は中学生の頃に買ったボロの運動靴。
その結果、完走するまで何度も何度も歩いたし、完走後も足の痛みが1週間以上続いた。

しかし、ランニング用のシューズを買って、正しい走り方で走るようにしてから、足の痛みは全く無い。おかげで、走ることにしっかりと集中できている。

2. 成長が認識できるようにする

いつも、Runkeeperというアプリを使って走っている。

とても便利な代物で、走行距離、所要時間、走ったコースといったデータを自動で記録してくれる。
このアプリのおかげで、「前より長い距離を走れた」「距離は同じだけど、タイムが縮まった」ということが把握でき、モチベーションに繋がっている。
ただ走るだけでも爽快感は得られるかもしれないが、こういったデータをパッと見て自分の成長を実感できると、さらに面白い。

3. 自分で決めたルールに従う

私は、走る曜日を決めている。これの効果は結構大きい。
「今日は走ろうかな~どうしようかな~」と悩んでいると、時間も無駄だし、決断に使うアタマのリソースも無駄になる。
あらかじめ決めてしまえば、走る日はさっさと走りに行けるし、休む日はさっさと他のことができる。
平日は仕事を終えてから走るので、迷っている余裕はないのだ。

おわりに

最初、この記事のタイトルは「努力を継続させる3つのコツ」だった。
しかし、どうも「努力」という単語がしっくりこないので、↑のように変えてみた次第である。

「自分のしていることは『努力』である」という認識を持ってしまうと、その行動を継続するのは困難になってしまうような気がするのだ。
傍から見れば努力しているように見えても、当の本人はそれを何とも思っていない、ということは往々にしてある。私の友人にもそういう人がいたし、私自身もそうだったことがある。

結局のところ、行動を習慣化させる目的は「その習慣化した行動によって何らかの利益を得るため」である。行動そのものは、なるべく楽に行えたほうがいいだろう。

私がランニングを習慣にしているのは、合わないシューズで走って足を痛めたいからではない。
緑豊かな公園へ出かける口実になるから、走る。
体を動かすことで頭も活発に動くから、走る。
「自分は向上心を持って何かに取り組むことができる人間だ」という自信がつくから、走る。

「繰り返し行うことが、われわれの本質である。ゆえに、美徳は行為ではなく、習慣なのである。」というアリストテレスの言葉がある。
つまり、自分が良いと思う行為を習慣にすれば、自分という人間がまたひとつ豊かになる、ということだ。
ランニングを習慣化できた私の感覚からも、それは確かに言える。