反論したり疑問をぶつけるのは、納得したいから

これはどちらかというと、自戒として書いている。

何かを人に提案した時などに、
「それなら〇〇する方がいいんじゃない?」
「じゃあ✕✕みたいな場合はどうするの?」
「ここを△△にしたのはどうして?」 のような反応をされることはままある。

私の場合だと、仕事で上司に「こうしようと思うんですけどどうでしょうか」という提案をした際に、↑のように言われることが多い(未熟者なので)。
そういった時、私はつい反射的に「あ、自分の考えが全面否定されちゃってる」と考えてしまい、次の言葉が止まりがちだ(未熟者なので)。
しかし最近、どうも自分の認識はちょっと違うのかもな、と思ったので、忘れないうちにここに書いておこうと思う(未熟者なので)。

何が言いたいかというと、「反論や疑問を相手に投げかけるのは、相手の考えを否定して自分の考えを押し付けたいからではなく、相手の考えにちゃんと納得したいからなのでは?」ということだ。

相手から反論や疑問が出てくるのは、こちらの用意した説得材料に何か不足があったということだ。
反論や疑問を出すことによって、その人は説得材料を引き出そうとしてくれている。別の言い方をすれば、こちらに歩み寄ってくれている、と言える。
もしそこできちんと筋の通った答えを返すことができれば、多くの場合、相手は納得してくれる。「ああ、そういうことなら大丈夫だね」といった具合に。
あるいは、「それだったらこうした方がこういう点でメリット多いよ」という有益なアドバイスをもらえるかもしれない。

つい最近、人数のかなり少ない部署に異動になった関係で、以前よりもキビキビと仕事をすることが求められるようになった。反論や疑問を受けるたびに頭を真っ白にする、なんて悠長な真似はできない。
そういった環境に置かれてようやく、「反論や疑問にきちんと応えることで、もっと深い対話ができるようになる」ということを学んだ。
反論や疑問は、否定ではなく、歩み寄りのサインなのだ。